看護婦妻とのうそのような与太話。。。後日談

つづきのつづき

 

人妻のメールは衝撃的なものだった
妊娠したと言うのだ、しかもすでに中絶をしていた

逆算するとちょうど彼女の家に泊まった日あたりに受精したらしい
帰ってきた旦那ともセックスをしたため
どちらの子かわからないから、堕ろすしかなかったと書いてあった
そして、こんな事があった以上もう会えないと

オレは混乱した
あの日、上に乗る彼女の中にかなりの量の精子を洩らしたし
生で続けて何度もセックスしてるので中出しも同然
妊娠させていても不思議はない
旦那とは避妊して無いと聞いているが、三年間中に出し続けて
出来なかったものが、たまたまあの日出来たとは考えづらく
オレの子の可能性が極めて高い
そう考えると恐ろしくなり、返信が出来なかった
こうして彼女との関係が終わった

《さらに後日談》
彼女との関係は終わったが、他人の妻を妊娠させ、さらに中絶させていたかも
しれないと言う疑念はその後もくすぶり続け
たまに彼女に関わるワードで検索を行うこともあった

もちろんダメ元だったが、偶然にも一つのブログが目に留まった
それは20代中ごろの男のものだったが、ネットで出会い、写メを交換した
可愛い娘と付き合ったというものだった
始めはネット上の付き合いだったが、当然男としては会いたくなってくる
しかも相手はかなりの美人だ
男は東京で女はかなり離れた地方都市だったが、それでも会いに行きたいと
男が言っても、女はいろいろな理由をつけてそれをかわしていた。
そうこうしている内に女の送った写メがあるモデルのものであったことが判明
男が女にその事を質すと女からのメールが止まった
ここまではよくある話だがここからが違った。

その後も男は未練がましく女にメールを送り続け、そうして数ヶ月が経った頃、
やっと返信がきた、だがそれは女からでなくその従兄弟と証する女性からだった
女は病気で死んでしまっていた。
従兄弟によると心配させたくないのでメールをしなかったが、後悔していたと。
だが画像は間違いなく自分だから信じてほしいと。

恋というのは恐ろしいもので、男はその話をコロッと信じたようだ。
そうして、その従兄弟と証する女性とのメールが始まった。
従兄弟は病気と闘っていた女の様子を詳しく男に伝えた。
男は亡き女への思いから、彼女の住んでいた街に行きたいと思うようになっていた。
そして、それを従兄弟らしき人に伝えると、驚きながらも了承してくれた。

彼女の住んでいた街に着いた男は従兄弟と称する20代半ばの女性と会い、
いろいろ街を見物し、その従兄弟の住むマンションにも通された
しかし、最後まで墓はおろか彼女の写真なども見せてもらうことが出来ず、
結局ブログは自分の愛した女性は本当に実在したのかという疑問で閉じられていた。

このブログの中で出てくる従兄弟と称する女性の容姿、彼女の住むマンションの場所などが
例の人妻の容姿や住居と酷似していた。
しかも、闘病中の話に出てくる医療知識は人妻の職業を考えると合点がいく。
オレの中で二人は同一人物だと確信した。
彼女には虚言癖があったのだ

そして、別れた次の年のオレの誕生日、彼女からバースディーメールが届いた
そこには祝ってあげられなかったお詫びと近況が綴られていた
彼女の受け持つ先の長くない患者を不憫に感じ、旦那と別れてまで彼を看取るため
一緒にいるなどとまさに突拍子もないことが書いてあった。

俺の知る彼女のどこまでが本当でどこからが嘘なのか、今となっては確かめようもない。

《さらにさらに後日談》

そして、おれが結婚してから近くのゲーセンにいった時、彼女らしき女性が男と一緒に

遊んでいるのを目撃したことがある

果たして、あれは旦那だろうか。それとも。。。